楽天市場退店時に必ずやるべきこと
今回の送料込み(送料無料)施策により退店を決意された店舗は多々あるかと思います。
私が閉店・閉店予定店舗一覧を作成し多くの店舗を見てきた中で気になった箇所、退店時これだけはやっておいた方がいいと感じたことがありましたのでまとめてみました。
気になった箇所
・閉店のお知らせが画像のみ
・移転先の記載がない
・商品名に閉店日を記載
・閉店するのかしないのか分かりにくい
・SNSにしか書いてない
退店前にやるべきこと
・トップページと会社概要に閉店・退店のお知らせを書く
・移転先を用意する
・移転先を伝える
・もう退店まで時間がない...
気になった箇所
閉店のお知らせが画像のみ
これ非常に多くの店舗がやっていました。
よく利用してくださる常連さんには効果的かもしれませんが、楽天市場内の検索ではヒットせず、googleからの検索では画像検索で運よくヒットする程度です。
また、この画像ファイルにまとめて今後の対応や移転先を記載しているケースも多く、楽天市場の改装ページに切替わってしまうと一般のお客様から確認が困難になってしまい移転先も分からなくなってしまい楽天で得たお客様への誘導・周知が困難になります。
移転先の記載がない
楽天市場では外部リンクを貼る行為、また外部サイトへの誘導行為が禁止されているため殆どの店舗は移転先を明記していませんでした。
これは、楽天市場側の問題なので仕方ないことだと思いますが、退店の意思が変わらないのであれば公式サイトが別に存在することは書いておきましょう。
商品名に閉店日を記載
目に付きやすいのでありだと思います。
ですが、この店舗は商品名以外の所には記載がありませんでした。
楽天市場改装ページに切替わってしまうと発見できなくなってしまうパターンです。
閉店するのかしないのか分かりにくい
これ一番困りました。
ショップページ、会社概要等に閉店日、最終注文受付日の記載が一切見当たらないのです。でも、閉店する・撤退すると記載されているのです。一瞬送料無料の話題に便乗したマーケティングなのかと勘違いしたほどです。
では閉店する店舗だとなぜわかったのか、それはSNSです。twitter等で店舗名を検索し、該当のお店を特定し閉店について告知しているかで判断しました。
それでも記載がない場合は、公式サイトを探し出し閉店・退店の記載を探すしかありません。
SNSにしか書いてない
今時って感じですが上の話と逆です。
SNS等では閉店・退店の告知はされているけどショップページ、会社概要等には記載がないパターンです。
退店前にやるべきこと
トップページと会社概要に閉店・退店のお知らせを書く
トップページと会社概要には必ずいつ閉店するかの一文を入れて置きましょう。
検索エンジンから店名検索された際上位に表示されるのは店舗トップページと会社概要ページです。この二ヵ所に書いてあるだけでお客様に対して閉店の有無を知らせることができます。
平素より○○○楽天市場店をご愛顧賜りまして誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、当店は○○○○年○月○日をもって閉店することとなりました。
お客様には大変ご迷惑、ご不便をお掛けします事を心よりお詫び申し上げます。
移転先を用意する
さすがに楽天だけにしか出店してないなんて店舗はない思っていましたが、退店される店舗の移転先を探してみると楽天以外の公式サイト、ヤフーショッピングなどの他モールが存在しない店舗が存在しました。
人員等、店舗より事情は色々あるでしょうが、楽天を退店しない店舗も含め楽天1本のみはリスクしかありません。
最近は多店舗展開をしやすいWebサービスも以前より使いやすく普及してきているので、退店云々関係なく自社サイト・他モールを展開しておきましょう
移転先を伝える
楽天の罰則規定により外部リンク、外部誘導が難しいのわかりますが今までに獲得したお客様を簡単に手放すのは惜しいです。
そこで、罰則に引っ掛からずに自社サイトや他モールをお客様に知らせる方法はないのか探してみました!
そして一つだけ大丈夫そうな方法を見つけました!
商品発送時の同梱物(納品書・検品票など)に記載する!
これが唯一罰則に抵触しない方法ではないでしょうか?
なぜなら楽天の『取扱禁止商材・禁止行為ガイドライン Ⅱ-(6)-2』で下記の様に書いています。
・当社が特に認めた場合を除き、出店ページやR-Mail・サンクスメール等のメール、レビュー返信機能、R-Messe、楽天市場が提供する広告に自社サイトや競合サイトなど楽天市場外のサイトのURLを記載すること、または、誘導・紹介すること(URLの一部を抜粋した記載やQRコード、外部サイト名を記載することも含む)
・楽天店舗URLの併記なしに、他のショッピングモール、または、自社サイトのURLのみが記載されている梱包物や同梱物を用いること
・R-SNSページの記載なしに、梱包物や同梱物にSNSアカウントを記載すること
これって楽天店舗URLを併記していれば自社サイトや他モールのURLを同梱物(納品書・検品票)に記載してOKってことですよね?これがダメならこの一文はなんなのかって話になります。
なので同梱物には日ごろから楽天URL併記で自社サイト等のURLを書いておくことをお勧めします。
もう退店まで時間がない...
色々と退店前にやるべきことを書いてきましたが「もう退店まで1,2週間しかないよ(泣)」な店舗さんもいるかと思います。あまりお勧めしませんが最終手段を使うしかありません...
それは出店ページに移転先を書くです!
わかってます完全に禁止行為ガイドラインに抵触しています。ですが1,2週間ではこれしかありません。
なのでこの方法を使うための最低条件をお伝えしておきます。
・もう楽天市場へは出店しない!
・1年間(1月1日~12月31日)の累計違反点数がない!
・自己責任で決断できる!
まず、この方法が使える理由は違約金が発生するのに必要な累積違反手数が75点~だからです。
外部リンクまたは、外部誘導に抵触するのは『Ⅱ-(6)-1サイト外取引およびそれを誘導する行為』『Ⅱ-(6)-2外部リンク、外部サイト誘導(当社が特に認めた場合を除く)』の二つです両方とも違反手数は35点で合わせて70点とギリギリ違約金の発生する75点を超えません。
さらに罰金制度という印象が強いですが、すぐに違反点数が点くわけではありません。
楽天によるモニタリングにて発覚
↓
店舗違反行為の修正対応依頼(5~10営業日以内に対応)
↓
再度楽天のチェック
ここで直っていなければ違反点数が付き検索順位の低下や違約金が発生!
最悪、修正対応依頼が来たらすぐに対応すればお咎めはないはずです。
なので退店まで期間がなくこの条件が満たせるなら最後ですしやってみる価値はあるかと思います。
あくまで自己責任です
最後に
色々と書きましたが、退店される理由は色々あると思いますが楽天にて繋がりの出来たお客様もいると思います。
散々高い出店料や手数料を取られてきたのですからしっかりと退店&移転先アピールしてお客様連れていきましょう!
まだ楽天市場の自社ページが表示されている店舗様は今一度確認されることをお勧めします。
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